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欧州市場の主要指標が急落!インフレと金利の上昇が市場を揺るがす

2025-04-11

著者: 陽斗

【NQNロンドン報道】11日午前の欧州市場で、主要な株式指標が急落しました。この原因は、世界の景気が後退しているとの懸念が高まっていることや、中国が米国からの輸入品に対する関税を引き上げることを発表したためです。

最近の物価高や金利上昇が企業利益を圧迫しており、特に消費関連企業や食品業界に打撃を与えています。市場の注目は、インフレと金利の行方に移りつつあります。

深刻なインフレの影響

ユーロ圏のインフレ率は依然として高水準にあり、2024年7月までには更なる上昇が見込まれています。特にエネルギーや食品の価格は上昇が続いており、この影響は長期にわたって経済全体に波及するでしょう。

株式市場の反応は?

株式市場では、ドイツのDAXが昨日比0.7%下落、フランスのCAC40も同様に0.4%の下落を記録しました。イギリスのFTSE100は、0.8%上昇したものの、市場全体の基調は依然として不安定です。

特に重要な指標である新規発表のGDPが前月比0.5%増加しているため、一部のアナリストは投資家心理が回復することを期待しています。しかし、インフレの長期化がその見通しを脅かす要因となっています。

原油市場にも動きが?

原油市場では、北海ブレント原油の価格が上昇していますが、非鉄金属市場では銅やアルミニウムの価格も強含みで推移しています。これが市場に与える影響は大きく、今後の展開が注目されます。