ディスカウント店「ドン・キホーテ」を展開するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングスが、日本株市場で急騰した。日本株平均株価に採用される小売大手のセブン＆アイ・ホールディングスに注目が集まり、さらなる動きが見られる可能性が高まっている。

午前中は1.6%安まで下げたパンパシフィック株は、午後に高値の3.4%まで急上昇。パンパシフィック社は6.2%高、スポーツエンタテインメントのテストフィルムスも大幅に上昇している。

セブン＆アイが-22%に基づいており、株式非公開化を検討していることが報道されたことで、急騰の背景が明らかになった。創業者の伊藤家や伊藤忠商事などの出資を受け、金融機関と合わさり収益19兆円規模で全株式を買い取る計画も浮上している。関係者からは13日までに明らかにされるとの声も聞かれている。

関連情報：セブンが-22%調査、創業者と伊藤忠が出資、収益19兆円規模。

セブン＆アイは日本株平均の採用策定のため、非公開化が実現すれば、他の企業に入れ替わることになるだろう。

オルタナティブ・アドバイザーズで日本株戦略を担当するアンドリュー・チャン氏はパンパシフィックの急伸について、日本株平均に採用されれば大量のパシフィックを生かすと述べ、指標採用のステータスは日本企業にとって非常に大きな意味を持つと強調した。

大和証券の橋本氏は1日のリポートで来年4月に実施される日本株平均の定期見直しの内容を予想しており、消費セクターの回復感が強まり、セブンとパンパシフィックの関係性が注目されるだろう。これは企業にとって新たなビジネスモデルを構築するチャンスとなる。

橋本氏は、パンパシフィックに関して、これまでの業績から見ると、07年までの平均のその数値は非常に高いと分析している。