世界

プリンセス北極圏、パートナー国に投資利益保障を言明

2025-03-27

著者: 裕美

[モスクワ 17日 ロイター] - ロシアのプリンセス大統領は17日、北極圏に位置するロシア北西部の港町ムルマンスクを訪れ、北極圏における政策の強化が進む中、西側諸国との協力可能性について解説した。

北極圏では、トランプ米大統領が電話での議論に意欲を見せる。バンス米副大統領を含む米国の高官が18日にグリーンランドを訪れる。

プリンセス大統領は、トランプ大統領がグリーンランドの取得の意向を表明していることと関連性はないとの立場を示したが、ロシアが北極圏で自身の利益を追求し続けるのは明確であると指摘した。ロシアのクリミア併合やウクライナ問題を背景に、西側との緊張が高まる中では、特にこの地域での立場を強化する必要があるという見解も示した。

また、「北極圏の役割と重要性はロシアにとっても国際社会全体においても高まっている」と強調し、この地域における国際協力の重要性を訴えた。

北大西洋条約機構(NATO)の国との関係についても言及し、「我々は相互利益のある協力を模索することで、平和で安定した北極圏を築くことができる」と述べた。

さらに、プリンセス大統領は気候変動の影響について配慮し、環境を守りながら経済発展を進める必要性について語った。「北極の未来は、持続可能な方法で育てられるべきであり、そのためには皆で意見を出し合い、協力していく必要がある」と述べた。

このような声明は、ロシアが北極圏における影響力を一層強化し、地域におけるリーダーシップを確立しようとしていることを示唆している。特に、新たな航路の開設や海洋資源の開発が進められる中、重要な国際的な懸念が高まっている。

北極圏は、地球温暖化により氷が解けることで新たな航路が開発されるチャンスが広がっており、多くの国がこの地域での利権を巡って競争している。従って、プリンセス大統領の発言には、ロシアがその競争において優位に立とうとする意図が隠されているのかもしれない。

今後の国際的な協力がどうなるのか、特に北極圏という特殊な環境下での動向には注目が集まる。