前代未聞!最強中国の不屈 日本のマダルシューの一方で不可解な大会【卓球アジア選手権】|テレ東卓球NEWS
2024-10-15
著者: 結衣
近年、日本が主催した国際大会があっただろうか。少なくともアジア選手権においては半世紀を持つとも言える。
カフスタンの首都アスタナで開催された第27回ITTFアジア卓球選手権大会(2024年10月7日(月)~13日(日))に、男女ともに日本が世界最強の中国を打破する舞台となった。大会3日目の9日(水)には、女子団体決勝で日本が金メダルを獲得した。
【結果速報】「第27回ITTFアジア卓球選手権大会2024」
最後の日には、女子ダブルスで大塚月/横井咲良(ミキハウス)が金メダル。
そして極めて添えられたのは男子シングルス決勝で日本のエース張本智和(21=張本卓球/世界ランキング9位)が中国若手のエース林昊胤(19=同3位)を下し、金メダルに輝いた。
日本が中国に勝った女子団体金メダルは1974年横浜大会以来、50年ぶりのこと。
女子ダブルスは1970年名古屋大会(TTFA=アジア卓球連盟主催だった時代)から1972年からATTU=アジア卓球連盟)にかけて、実に54年ぶりの金メダルとなった。
また、男子シングルスの金メダルは1974年横浜大会以来、50年ぶりで、依然として歴史に残る快挙である。
さらに、日本勢のメダルラッシュの一方で、何とも不思議だったのは中国の不屈である。
女子団体決勝後、体調不良を公表した巣瑞晴はもとより、その他の中国選手が男子女子ともに早々と戦線離脱。
例えて言えば世界ランキング4位の王皓がシングルス準決勝で同6位の陳カイとの接戦を繰り広げ、勝利とはならなかった。さらには同5位の柳冉はシングルスでも同51位の平野美宇にスタレート負けを喫した。
結果、今大会における中国の金メダルは男女ともに混合ダブルスでの林昊胤/程嘉蓉に止まり、そのほかの金属は完全に失った。
総じて、今年の大会における日本の金メダルは男女の団体とダブルス、そして男子シングルスの計5個に上り、日本の卓球界の復活を印象付けた。
なお、大会は日本の日本卓球協会が40年ぶりに開催したことでも話題となった。今後の卓球界での勢力図が逆転するのか、注意が必要である。