テクノロジー

【レビュー】ネット動画超サクサク「Google TV Streamer」を試す。快適だが“旅行の友”ではない

2024-10-09

著者: 愛子

Googleから、メディアプレーヤーの新モデル「Google TV Streamer」(16,000円)が発売された。Google TVをOSに採用し、テレビと接続してYouTubeやNetflixなどを楽しめる製品だが、処理速度が向上しているだけでなく、後継機である「Chromecast with Google TV」とは一線を画する製品となっている。

この製品の特長は、内蔵ストレージが32GBと大容量であるため、様々なアプリをインストールして大容量データを保存するのに優れている。一方で、従来のChromecastと比べて操作感は別物で、特にアプリの起動や切り替えにおいて、Google TV Streamerの方が遥かにスムーズだ。

また、Google TV Streamerは4K対応でその価格帯でも高品質な映像体験を提供する選択肢の一つとして、一定の市場で支持を集めることが期待されている。HDMIポートも前面と背面の2つを支え、複数のデバイスを接続することが可能だ。

エンターテイメントアプリへのアクセスも簡単で、心地よいインターフェースが魅力的だ。YouTubeやNetflixなどの人気アプリはもちろん、Google Playストアからも無限に選択肢が広がるため、視聴体験は驚くほど豊かである。アプリの切り替えも迅速で、再生開始までの待ち時間はほとんど無い。

さらに、音質や映像クオリティも注目に値する。Google TV Streamerは、Dolby VisionやHDR 10+に対応しており、映像の色彩とコントラストが強化され、視覚的に優れた体験を提供している。音声も強力で、外部スピーカーやサウンドバーと接続することで、さらに臨場感のある体験が可能になる。

ただし、設置には一定の準備が必要。Google TV Streamerは、HDMI端子を必要とするため、TVの接続状態によっては設置が若干面倒に感じることもある。加えて、携帯性においてはやや劣るため、旅行などで気軽に持ち運びたい方には少々不向きな点もあるかもしれない。

総じて、Google TV Streamerは、NetflixやYouTubeを重視するユーザーにとって、大変魅力的な選択肢であり、家庭でのエンターテイメント体験を大幅に向上させる製品である。快適さと高品質な映像・音質を求める方にお勧めしたい。