人類ミッション「Fram2」の宇宙船が地球に帰還、極地道で4日間飛行!
2025-04-07
著者: 愛子
極地上空での映像撮影や様々な科学研究を実施し帰還する際には自らの足で宇宙船の外に。
アメリカ企業SpaceX(スペースX)によると、Fram2のクルー4名を乗せた有人宇宙船「Crew Dragon(クルードラゴン)」は、日本時間2025年4月5日1時19分(アメリカ太平洋夏時間2025年4月4日21時19分)にアメリカ・カリフォルニア州沖の太平洋へ着水しました。Crew Dragon宇宙船が太平洋に着水したのは今回が初めてで、SpaceXが運用していた無人供給船「Dragon(ドラゴン)」以来約5年ぶりになります。北極と南極の上空を通過する極道で約90度の極地道を飛行することから、ミッションの名称は南北極の極地探索で活動した探査船「Fram(フラム)号」にちなんで名付けられました。クルーは起業家・冒険家のChun Wangさん、映像監督・撮影監督のJannicke Mikkelsenさん、極地冒険家・ガイドのEric Philipsさん、ロボット研究者のRabea Roggeさんの4名で、全員が初めての宇宙飛行となります。
SpaceXによると、40時間にわたったミッションの間、Fram2のクルーは宇宙で初めてのX線撮影を始め、筋肉と骨格を維持するための運動研究や微小重力環境下での機能的な作業を行う能力を評価する研究に取り組みました。また、クルーは飛行中もSNSを通じて様々な情報を発信しました。ミッションコマンダーを務めたWangさんは、打ち上げからの加速は最後の1分間を除いてほとんど感じないほどで、初日に全員を驚かせた宇宙食が2日目の朝にはすっかり治っていたことなどを報告しました。
宇宙船の先端に設けられたドーム状の窓「Cupola(キューポラ)」に設けられたハッチを南極上空で初めて開放した時の様子や、南極から北極へのタイムラプスなど、極道を飛行したFram2ミッションの映像も投稿されています。