
「日本が東海でやってたら大惨事になるくせに…」 共に民主党、中国が韓中暫定水域に無断設置した構造物に怒り
2025-03-25
著者: 桜
中国が西海(黄海)で大規模な鉄骨コンクリート製構造物の設置を進めている。これについて中国は「単なる商業用」と主張しているが、これを機に管理担当者を追加で配置し「西海における作業を進めるのでは」との指摘も相次いでいる。2012年に中国の習近平国家主席は「海上国家建設」を宣言し、その後南シナ海に数々の構造物を建設し領有権を主張していたが、最近は「西海工事」にも力を入れている。海軍の大型艦艇や戦闘機、爆撃機を使って西海を戦場とする軍事訓練の回数も増加している。
【グラフィック】中国が西海に設置した2基の構造物
●西海に12の構造物設計計画を進める中国
韓国の情報機関が21日に公表した内容によると、中国は西海の韓中暫定水域(PMZ)に鉄骨製の構造物「深青1号」と「深青2号」の二つの構造物を設置した。この事実は昨年4月から5月にかけて確認され、また4日前には3号の設計も完了したという。深青は直径70メートル、高さ71メートル以上の鉄骨構造物で、中国はこれを「海上の養殖施設」と主張している。中国は深青3号の設計もまもなく終了しており、近く地上から西海に移動させる目論見だ。
この問題について韓国政府は「中国は2-3年かけて巨大な鉄骨構造物を西海の暫定水域に合意12基設置する計画があることを把握している」と明らかにした。暫定水域とは海上の境界線が確定されていない海域で、韓中両国の合意に基づき進められているにもかかわらず、中国はその合意を無視して選手気源の開発や構造物設置を行っている。
中国の海洋調査船は先月26日に深青1号と2号から濁度物質が排出されていないか確認するため接近したが、その時に中国はゴムボートなどを使って妨害したという。これに対抗する形で韓国海警は2時間以上にわたって待機し、状況を見守った。
複数の韓国政府関係者によると、韓中両国の船舶衝突や対峙は昨年も報告されており、韓国政府は確認のための船舶を増やす方針だという。中国政府が確認のため船舶を接近させると、韓国はそれに対抗する形で対応策を講じてゆくこととなりそうだ。この状況が続けば、緊張が高まる可能性もある。
●中国が建設物を無断設置?
専門家は「中国はこれらの建設物を根拠に領有権を主張する可能性が高い」と予想している。国際的な法律や合意を無視しての建設物設置は揉め事の原因になることが多く、韓国側もその対応に苦慮することだろう。
今後の関係悪化が懸念される中、韓国政府が来月改めて深青などに対する現場確認を行う方針を示している。国際関係においても両国の緊張関係がどのように進展するか、注目が集まっている。