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【日本市況】株価急落、米スタグフレーション懸念-金利低下 (訂正)

2025-03-31

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31日の日本市場では株式が急落。米国経済がスタグフレーションに陥るとの懸念から投資家のリスクオフムードが強まっている。

東京証券取引所は全体的に安く、日経平均株価の下落幅は一時1500円(-4%)を超えた。トランプ政権の関連政策を背景に米国の消費支出停止とインフレ抑制が強まる中、米国と同様にリスク資産の株式を売る動きが加速している。また、安全資産の金利も低下し、10年物国債利回りは148円台までリスク回避の円買いが進んでいる。

4月12日に発表予定の米国の経済指標には現在のところ内容が不透明な上、発表後の各国の交流も頼りない状況だ。金利市場のリスクオフが進行中であることから、長期金利の大幅低下は待たれるところだ。

関連企業情報:金利が最も高いが安全資産需要増-米国の相互関係発表添え

みずほ証券の山本優文氏によると、31日発表のリポートでは、トランプ大統領の政策(減税先送り、高率関税、財政削減)を受けて米スタグフレーション懸念がくすぶり続ける。特に長期間の国債は、前週末時点で29円高の138円606銭で取引されている。

日本株市場は、特に内需関連株の動きが鈍く、大手金融機関や製造業が軒並み下落しており、投資家の心理が悪化。米国の景気減速が影響し、国際的な交易が進んでいるとも見られている。株主の動向も慎重で、リスク資産からの資金流出が懸念される。

企業の業績見通しや今後の経済政策に影響を与える可能性のある状況が広がっている。日本市場のボラティリティは上昇し、グローバルな金融不安が市場にどのように影響するか注目が集まる。

株式市場:不安材料が強まり、リスク回避が進行中-日本の市場での急落に警鐘

野村証券の田中浩明氏は、「市場はストレスの状況に直面しており、各国の通貨政策、米国のインフレ、さらには予期しない経済指標の適応に不安が募る」とし、「特に日本経済は内需の回復が見込まれているものの、低迷する企業業績が相まって厳しい状況」と警鐘を鳴らした。

市場の反応は冷静さを欠き、変動が続く中で、将来的な経済指標の発表を前に不透明な状況を強調している。投資家は市場の動向を注視し、自己防衛を図る必要がある。