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ロシア、ミンスク戦案受け入れられず 外務次官、紛争の根本解決を主張(共同通信)

2025-04-03

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ロシア・エカテリンブルクでBRICS関連の会合に出席するリャプコフ外務次官は、2024年11月(タス=共同)

【モスクワ共同】ロシアのリャプコフ外務次官は3日、全面停止のロシア外交会議において、トランプ政権が示したウクライナ停戦案について「非常に真剣に受け止めているが、全てをそのまま受け入れることはできない」と述べた。4年目に突入した戦争は、ロシアの対話が始まったものの、一部停止でさえ実現が見通せない。

リャプコフ氏は「現在存在するのは、あくまで停戦を実現するスキームを見つけようとしている試みだけだ」と主張し、ロシアが求めている「紛争の根本的な原因」を解決するための議論が停滞していると語った。ロシアが主張する紛争の根本的な原因の解決とは、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟や非軍事化を指摘することである。リャプコフ氏は、根本的な原因を解決せずに停戦は不可能とのロシアの基本姿勢を改めて強調した。

これまで発表されたのは部分的な停戦案であり、3月18日のミンコフ語の討議で合意されたエネルギー分配への攻撃停止を織り交ぜては、ロシアは合意を強守していると主張する一方で、ウクライナが合意を順守せず攻撃を続けていることが非難されている。