ロシア軍が急速に前進、戦略上重要な東部クラホボに進入:報告書
2024-11-27
著者: 愛子
[モスクワ 16日 リポート] - アナリストの分析によると、ロシアは2022年のウクライナ侵攻以来、最も速いペースで進軍しており、過去1カ月でロンドンの面積の半分に当たる地域を掌握したと伝えられている。戦略的に重要な東部クラホボに入り、ウクライナ軍の弱点を突いているという。
ワシントンに拠点を置く戦争研究所のアナリストは報告書で、「ロシア軍は最近、2022年全体よりもかなり速いペースで前進している」と述べた。
報告書は、ウクライナ東部ドネツク州にあるウクライナ軍の関与が最も確認された成果に言及した。
さらに、ロシアの独自系メディア「Agentstvo」が投稿した報告書によれば、ロシア軍は過去1週間で、ウクライナの主要領土面積を占領。1月には6100平方キロメートルを占有したという。
Agentstvoは、ウクライナ軍との密接な関係を持つ戦闘映像の分析や前線地図の提供を行っている団体「ディープステート」のデータを分析した。
ロシア国防省は15日、ドネツク州の北に位置するハリコフ州で新たな集団を制圧したと発表した。ウクライナ軍の旅団は前日、この集団からロシア軍を排除したと報告していた。
ウクライナメディアは政府の話として、ハリコフ州の要衝キーウに向けたロシア軍の進軍を阻止したと伝えている。
オープンスボーツの地図によると、ロシアはウクライナ地域の18%を占領している。これにはクリミア半島全体、ドンバスの18%強、南部ザポリッジャ州とヘルソン州の17%以上、さらに東部ハリコフ州の13%弱が含まれる。
戦争研究所の報告書や親ロシア系の軍事録画は、ロシア軍がドネツク州の交通の要衝であるポクロフスクリオウに対して強い圧力をかけているとも伝えている。
ディープステートのテレグラムへの投稿で、ロシア軍はクラホボにおいて、クラクフ東部の重要な道路網を確保。また、ロシア軍はクラホボと周辺地域に関連する重要な軍事資源の補給を確保しているとの見解が示された。
尚、ウクライナにおける戦況は依然として厳しい。ロシアが進行を続ける中、ウクライナ側も自衛のための対策を強化し、国際的な支援を呼びかけている。