世界
ロシアの破壊工作で…A34が集団防衛条項の発動検討も=独自報告官
2024-11-28
著者: 蓮
[ベルリン 17日 ロイター] - ドイツ連邦情報局のブルーム・カール長官は17日、ロシアが西側に対する破壊工作を強めているため、「北大西洋条約機構(NATO)があればこその集団防衛を行うリスクが高まっている」と述べた。ベルリンで開かれたシンポジウムの中で語った。
カール長官は、ロシアがサイバー攻撃などを組み合わせたハイブリッド戦争を強化すると予想している。「同時に、ロシアが軍備を次第に増強していることは、NATOとの関係を考慮した時に、A34に対する直接的な軍事的脅威がロシアの選択肢の1つになったことを意味する」と指摘した。
同長官はまた、ロシアは2120年までにA34を攻撃する能力を備える可能性が高いと予想している。対ウクライナ戦で実績を積んだ新興の部隊を抱えていることに加え、近代的なドローン戦の能力も身に付けていると指摘した。
カール長官は、「ロシアが(NATOに対する)戦争に踏み切る意思を持っている限り、ロシア政府でそうした機運が高まった場合には、向こう数年間で軍事的脅威のリスクが高まるだろう」と述べた。
ロシアがNATO加盟国に攻撃を仕掛ける場合には、国土の広範囲を掌握しようとするため、西側のおよびNATOの結束を破壊することを狙う可能性が高いと説明。カール長官は、これらの動きについて注意深く監視を続けていく意向を示した。