ロシアの通貨「ルーブル」が急落しています。ウクライナ情勢や大手銀行への規制が引き金となったと言われています。

ルーブルは27日、1ドル105.5ルーブルから114.53ルーブルまで急落しました。

ウクライナ情勢の悪化や、アメリカが21日に発動したロシアの主要金融機関に対する「ガスプロムバンク」などのロシアの金融に対する制裁が大きく影響しているとみられます。

銀行への制裁によってルーブルは石油やガスの売上収入を受け取ることが難しくなり、ロシア国内での外貨が不足し、為替レートの急落を招いています。これにより、輸入に困難をきたし、ルーブルの急落に繋がっている可能性があります。

ガスプロムバンクに対する制裁導入から4日間で、ドルは14%、ユーロは13%急騰したことで、独立系メディアが市場がパニックに陥ったと報じました。

さらに、ロシア国内では深刻なインフレが進行しており、ルーブル安はインフレをさらに加速させる可能性があると指摘されています。

このような状況が続く中、経済専門家たちはロシア経済全体への影響を懸念しており、国際的な経済制裁がさらに強化される可能性も懸念されています。ルーブルの急落は、経済だけでなく、ロシア国民の生活にも大きな影響を及ぼすでしょう。