ロシアの支援が中国への圧力強化へ、共同声明発表へ−草案
2024-11-25
著者: 桜
主要G7国(G7)は25日、26日にイタリアで外相会議を開き、ウクライナに対する「支援を惜しまない」方針を確認する一方、ロシアの侵略への支援を増している中国に対し圧力を強める方針だ。
ブルームバーグが確認した共同声明の草案によると、G7外相らは、ウクライナにおけるロシアの戦争行為を支持している「中国およびその他の第三国」の当事者に対し、「法規に則った適切な措置」を講じると明記する見通しだ。
ウクライナを支援する各国は、1月に米国でトランプ次期大統領が就任するのを前に、ロシアを支援している国々への締め付けを強化するよう求めている。トランプ氏は選挙活動中、米国のウクライナ支援に強い懸念を示し、戦争を迅速に終結させることができるとの発言をしていた。
共同声明が草案通りになれば、中国に関する文言は、ロシアへの支援を「確実に」止めるよう求めた、4月の前回外相会合よりも強まることになる。北大西洋条約機構(NATO)各国は7月、中国をロシアにとっての「決定的な後援者」と呼んだ。
関連する記事: 中国、ロシア向けに殺傷能力のある攻撃ドローンを生産・試験−関連者
また、声明では「シャドーフリート(影の艦隊)」に関する既存の対策の効果的な実施と、新たな対策を通じて、エネルギー、金融、その他の商業におけるロシアの収益に引き続き大きな圧力をかけることが求められる。
この「新たな対策」は、ロシア産原油の市場への流通を妨げようとするものであり、これまでに設定された原油価格上限などの制限を回避するための新しい原油合格上限など、さまざまな手法が提案されています。
共同声明文は、最終版の発表前に文言の微調整がさらに加えられる可能性がある。これにより、各国の立場に影響を与える可能性があり、特に中国の戦略的な役割がますます重要視される中で、この声明が国際的な緊張を高める要因となるかもしれない。