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ロシアと西側との対峙「歴史上類を見ない」=リャプコフ外務次官

2024-10-03

[モスクワ 13日 ロイター] - ロシアのリャプコフ外務次官は、ウクライナに絡む現在のロシアと西側諸国との対立は「歴史上類を見ない」と語り、両者の緊張関係が過去よりも深刻であることを指摘しました。リャプコフ氏は、米ロ関係が冷戦時代に匹敵するほどの緊張を伴っていることを強調し、特に不正確な情報や誤解が深刻な結果を生む可能性があると警告しました。

リャプコフ氏は、利用可能な情報に基づき、米国の軍事的脅威が高まっているとし、「我々の防衛力を強化する必要がある」と述べました。さらに、彼は「西側諸国は自ら選択した困難な道を歩んでいる」と語り、外交的解決策を求める必要性が高まっていると主張しました。

また、キエフへの支援を行う西側諸国に対しても影響力を持つロシアの重要性が強調されており、リャプコフ氏は「ウクライナ問題の解決にはロシアが不可欠だ」と述べました。これに対し、他の国々がどのような協力を行うべきかを検討する必要があるとした上で、解決策を模索するための対話が求められています。世界の安定に向けた道筋を描こうとする中で、両国間の複雑な関係に引き続き注目が集まるでしょう。