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サムスン電子の異例の謝罪-AIブームも低調な決算、半導体出荷遅れ

2024-10-08

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世界最大のメモリメーカー、韓国のサムスン電子は、18日、7-9月期(第13四半期)の決算速報値が期待外れだったことを受け、謝罪文を公表した。潜在的な危機に対して異例な形で認識された。

半導体部門の責任者に新たに就任した全永徹氏は発表文で、サムスンは自社の組織文化やプロセスを見直すことを表明。「短期的な解決策に頼るのではなく、長期的な競争力を強化することに集中する」とした上で、「今回は試練の時である」と指摘した。

7-9月の業務利益は約19兆1000億ウォン(約11兆円)で、市場予想の11兆5000億ウォンに及ばなかった。業績連動ボーナスに関連する一過性のコストが利益の重しになった。一方、出荷高は79兆ウォンにとどまり、予想の81兆5700億ウォンを下回った。

全氏は「サムスンが直面している危機について語る人がいるが、われわれは技術面での競争力を維持し続けている」と述べ、今回の事業のリーダーとして、われわれはこの点について全責任を負う」と語った。

主要市場で苦戦が続くサムスンの株価は年初来で20%余り下落。人工知能(AI)開発に向けた半導体需要の高まりが期待される中、進展が乏しい。サムスンは同事業のリーダーシップとして、われわれはこの危機的状況を乗り越えられると見ている.