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セブン&アイ、米国で急ブレーキ 買収提案に対抗も主力市場不振 | 共同通信
2024-11-25
著者: 蓮
セブン&アイ・ホールディングスの海外事業に急ブレーキがかかっている。とりわけ米国における業績低迷が長期化している。カナダのコンビニ大手アリマントンに対する買収提案に対抗する形で、企業価値の向上が図られようとしているが、主力市場の不振が思わぬ影を落としている。
セブン&アイは、カナダの7-Elevenの買収提案に対し、コンビニ事業に集中的に投資して海外店舗網を拡大し、企業価値を高める戦略を描いている。
しかし、カナダ以外の市場、特に米国では、経済環境の悪化や競争の激化が影響し、低迷が続いている。仕入れに関する事情を受けた物価高に加え、顧客の消費傾向がシフトしているため、外食産業や小売業界全般において影響が出ている状況だ。
セブン&アイは、21年に米国でコンビニ店舗のスピードアップを図るため、GS系列での販売を強化し、日用品の調達を一時的に伸ばす戦略を行ってきた。しかし、2023年2月期には、米国のコンビニ業界の業績利益が前年同期比で31.3%も減少した。
新型コロナウイルス感染症の影響が長引く中、セブン&アイは、今後の成長戦略の修正を余儀なくされる可能性が高い。市場動向を注視し、新たな戦略を模索する必要があるだろう。