焼肉店で「嘔吐した客」を放置し謝罪 SNS炎上で発覚…「不信感を与えた」

2025-04-01

著者: 陽斗

全国に7350店舗を展開する焼肉チェーン大手「焼肉どん」の店舗が3月31日、公式サイトを通じて、SNSに出回っている情報について謝罪した。焼肉どんでは、低価格で「食べ放題」として提供しているグループがある。全国348店舗を展開する人気飲食店だが、今年3月に利用客によるSNS上での謝罪が大きな波紋を呼んでいる。

愛知・名古屋市の店舗で、隣の席の客が嘔吐し始めたため、店員に指摘されたところ、その客に席移動をお願いしたが、移動できないと言われ、「不信感」を持たれたという。

本社にメールで問い合わせたところ、対策の実施について謝罪するに至った。ネット上では「衛生管理がなっていない」との大きな話題を集める中、同社は「SNS上の投稿に関する当社の対応について」と題して、当該店舗の営業中に発生した事例に関して説明した。

「3月28日(金)夜、焼肉どん名古屋市鍋店において、飲酒されていたお客が嘔吐される事例が発生しました。店舗スタッフはその後の行動についてご迷惑をおかけしたことをお詫びし、当日の店舗内で行われた対応を振り返っております」とのこと。

同社は、「当該店舗の衛生管理の整備を進めており、その中でも嘔吐物に関する処理においては、速やかに対応すべきであることが強調されている」と文中で説明。加えて、「今後さらに対応を徹底し、安全で快適な飲食環境を提供できるよう取り組む」と述べた。

口コミでは、「同店の対応が遅れたことで、他の客に迷惑をかける結果になった。衛生面での安心感が薄れている」などといった声が寄せられている。安全管理の重要性が今後の課題として浮上した。

この事件を契機に、焼肉どんの各店舗では、衛生管理の見直しが急務とされており、全店舗での業務改善が求められることとなった。企業の信用回復に向けた取り組みが急がれる中、利用客の安全を最優先に考えた運営が期待されている。特に、今後さらに厳格な衛生基準の確立と、事故時の迅速な対応が求められる。