健康

生命の起源の謎!最初の生命はどうやって誕生したのかを解明

2024-10-05

著者: 愛子

生命の起源の謎

現在地球に存在する生命体は、転写機能(リボソーム)を使ってタンパク質質に変換し、自らの体を構築しています。

転写機能(リボソーム)は、転写「情報」をタンパク質質という「実体」に変換する工場とも言えるでしょう。

ここで作られた様々なタンパク質質は、転写子の自己複製にも使われ、転写機能(リボソーム)は生命の存続のために必要不可欠な存在となっています。

また、幸運なことに、転写機能(リボソーム)を作るために必要な設計情報は全て転写子に保存されており、転写機能(リボソーム)を使うことで新たな転写機能(リボソーム)の生産も可能になっています。

しかし、そのようなると奇妙なパラドックスが発生します。

転写子を機能させるには上手く機能する転写機能(リボソーム)が必要であり、その転写機能(リボソーム)を作るには転写子に転写機能(リボソーム)の情報が含まれていなければなりません。

つまり、初期生命の発展において、転写子と転写機能との関係は深く関連しているのです。

特に連邦大学(LMU)で行われた研究によれば、初期生命の転写子に紐づくRNAとその構造には転写機能(リボソーム)の自立した機能が存在することが示されました。

事実ならば、教科書に記載された生命誕生の過程に大きな変更が加わるでしょう。

さらに、いったいどれだけのRNAが転写機能(リボソーム)を代替する可能性があったのか?

研究内容の詳細は2022年5月11日に『Nature』に掲載されています。

生命の起源に迫る発見 RNAは脂質なのに結合できる

地球に生命が誕生する以前、地球の海は無数の化学反応によって支配され、大規模かつ無秩序な反応炉でした。

しかもその頃、自身の複製が可能なRNA分子が形成され、初期生命の誕生に繋がったと考えられています。

この仮説は『RNAワールド仮説』と呼ばれ、生命の起源に関する新たなアプローチを提供しています。

この考えに基づくと、RNAのどこに転写機能(リボソーム)を形成する可能性があったのか、研究者たちは構造研究によりRNA分子の機能を組み合わせ、生命誕生に必要な要素を特定しようと試みています。

また、このRNAの中にもさまざまな長さがあり、異なる存在がRNAとタンパク質質の複合体が同時に形成されると挙げられています。

最終的に、RNAとタンパク質質の連結が生命の基盤を形成する可能性があることがわかりました。

また、研究者たちはこのRNAを基にさらに新しいアプローチを取ることで、生命の起源のメカニズムを究明し続けています。