科学
世界の海のプランクトン、10年間で4分の3に減少…温暖化が原因「魚や人間にも影響及ぶ」
2024-11-20
著者: 海斗
北極や南極の国際研究チームは、世界の海に漂うプランクトンの個体数が、過去10年間で4分の3に減少したという研究結果を明らかにしました。この変化は地球温暖化によって引き起こされており、海水温が上昇することで影響が出ています。今後さらに上昇すれば、状況は悪化し、他の生物への影響が深刻化する可能性があります。この研究は、科学雑誌「ネイチャー」に掲載されました。
プランクトンは小さな魚の餌になるため、これらの減少は食物連鎖に重大な影響を与えるとされています。特に、「浮遊性有孔虫」と呼ばれるプランクトンが重要な役割を果たしており、海洋の生態系全体においてその存在が不可欠です。過去10年間にわたり、117万8000回のデータを精査した結果、このような深刻な現象が発見されました。
また、気候変動によって海水温が上昇する事態は、熱帯から亜熱帯地域への生物の移動を促進し、他の海域にも影響を及ぼすことが明らかになっています。研究者たちは、適応能力の低い種が衰退し、逆に強い種が残ることで、生物多様性が失われるリスクも警告しています。
これらの現状は釣り業界や海産物市場にも影響を与える可能性が高く、今後の漁業管理や環境保護の施策が求められるでしょう。プランクトンの減少が引き起こす悲劇的な結果は、我々人類にとっても看過できないものです。温暖化の影響がどれほど深刻なのか、一刻も早く対策を講じる必要があります。これからの未来のために、私たち一人一人が環境を守る取り組みに参加することが重要です。