世界

シャチがホオジロザメを捕食する映像(閲覧注意)

2024-10-03

2022年10月5日の件を編集して再投稿しています。

世界初の映像

2022年5月16日、生物学者チームが、世界で初めてシャチの群れが世界最大級の捕食魚である「白い死神」と呼ばれるホオジロザメを襲う瞬間を撮影することに成功しました。

捕食するまでの過程を鮮明

撮影に成功したのは1度でしたが、上空からの観測では71分間の間にシャチの群れがなんと3頭のホオジロザメを捕食したことが確認されています。捕食された南アフリカのモーゼル・ポイントでは、それ以前からホオジロザメが捕食されるケースがあり、死骸の状態から捕食されたのはシャチだろうと考えられていました。2頭のシャチが確認されていて、「ポート」と「スターボード」と名付けられていましたが、今回動画像に写っている5頭のうち1頭はそのスターボードだと確認されています。

およそ30分の動画像では、シャチがサメに襲いかかる一連の行動が見られます。この映像と調査結果については、ジャーナルEcologyに掲載されています。

「こう言った行動がこれまで詳細に目撃されたことがありません。空からの映像に至っては世界初となります」とMarine Dynamics Academyの研究者であるAlison Townerさんは学会を通じてコメントしています。
獰猛なコンディション

ホオジロザメは海の世界でトップに君臨する捕食魚で、体長は成長すると6メートル、体重は2.3トンという大きさです。さらに捕食した獲物は簡単に引き込まれる何百もの強靭な鋭い歯を持っていることでも有名です。そんな最強のホオジロザメがシャチに食われてしまっている状況が見受けられます。

2017年から8頭のホオジロザメの死骸が南アフリカの海岸に打ち上げられていて、シャチの仕業だと考えられていました。8頭のうち7頭は肝臓がなくなっており、数頭は頭がなくなっている状態でした。Townerさんは鯨類の取材に対し、シャチがホオジロザメを狙う理由は、おそらくサメの3分の1をも占める豊かな脂肪を獲得するためであると話してくれました。今回の撮影後にホオジロザメの死骸は、今のところ海岸に上がっているとのことです。