テクノロジー

シャオミEV、重大事故で3人死亡 「自動運転機能」めぐる波紋が広がる

2025-04-02

著者: 蒼太

中国スマートフォン大手の小米(シャオミ)の電気自動車(EV)「SU7」が3月29日夜、中国・安甫省で衝突事故を起こし、乗車していた女子大学生3人が死亡した。この事故は2024年3月に販売される予定のSU7に対する世界的な注目を集めている。

事故の概要

事故は同日の午後10時44分ごろ、安甫市の高速道路で発生。シャオミが公開した情報によると、車両は事故発生時、自動運転支援機能「NOA(ナビゲーション・オン・オートパイロット)」を作動させており、時速116キロで走行していたという。走行車線が工事中で閉鎖されていたため、対向車線に進入した結果、衝突が起こったとされる。

事故の原因

事故発生の直前、SU7は障害物を探知し減速を開始したが、その後にドライバーが意識を失い、スピードが加速したという。事故現場のスピードは時速497キロにも達していたとの報告もある。

社の反応

事故の詳細については、警察が調査を進めている。事故発生直後、シャオミの創業者である雷軍CEOはSNSを通じて、「我々はこの事故から目を逸らさず、警察の調査に全面的に協力し、事態の進展を見守る」と表明した。

社会的影響

今回の事故は、EVおよび自動運転技術の普及が進む中、安全性や責任の所在についての社会的関心を高めるきっかけとなった。専門家は「自動運転支援の技術は進化しているものの、その安全性にはまだ多くの疑問が残る」と指摘している。

運転教育と基準の必要性

また、ここからは十分な運転教育と道路環境の整備が求められるという声も強まっている。特に、高速道路などの特殊な環境下でのテストや運用に関しては、より厳密な基準が必要とされる。

今後の展望

この問題はEVや自動運転車の安全性と信頼性を巡る議論を巻き起こしており、今後も業界全体に影響を与えることが予想される。今後、シャオミがどのようにこの問題に対応するか、全世界が注目している。