健康

睡眠時間が腎疾患に及ぼす影響、週末2~3時間のキャッチアップ睡眠でCKDリスク低下|医師向け医療ニュース

2025-03-13

著者: 海斗

中国・広西中医学大学のSheng Chen教授らは、米国成人における週末のキャッチアップ睡眠と慢性腎疾患(CKD)との関連を調査した。Renal Failure誌2025年12月号の報告である。

対象は2017年~2020年の国民健康栄養調査(NHANES)データを基にした20歳以上の成人4,934人。週末のキャッチアップ睡眠と関連するCKDリスクを評価した。

結果として、週末に2~3時間の追加睡眠を確保することで、CKDのリスクが顕著に低下することが示され、特に慢性的な睡眠不足を経験する成人には重要な内容である。また、睡眠時間の管理が腎機能の維持に寄与する可能性があることも示唆されている。

この研究は、健康的な生活習慣の重要性を再認識させるもので、特に睡眠と腎臓の健康との関係に注目が集まっている。さらに、睡眠障害が多くの生活習慣病に影響を与えることから、今後の研究によって、このテーマがさらに深掘りされることが期待される。

睡眠は健康の根源であり、特に週末のキャッチアップが腎疾患のリスク低下に貢献するという新しい知見は、医療従事者が患者に対して睡眠管理の重要性を伝える際に役立てられるだろう。