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台湾の半導体、Q3の売上高が過去最高に!次回の展望は?

2024-10-06

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[台北 5日 記者] - 世界最大の半導体受託生産企業である台湾の「TSMC」(2317.TW)は、第三四半期の売上高が市場予想を上回り、過去最高を記録したと発表しました。人材需要が急増している中、経済成長が加速していることが背景にあります。

売上高は前年同期比21.2%増の1兆8150億台湾ドル(約7.4兆円)に達しました。また、2023年度の売上高予測は1兆7190億台湾ドルとなっており、好調な業績が続いています。

TSMCは5日、「大幅な成長という当初の予想を上回る結果となった」とコメントしました。特に、AI関連やネットワーク製品部門の大幅な増収が影響しています。

アイフォンなどのスマートフォン市場においては、新製品の販売が活発化していることから、前年同期比での増加を示しました。一方で、今月単月の総売上高は7130億台湾ドルに達し、前年同月比で11.9%増加しました。

TSMCは今年下半期の見通しについて、「今後半年のピックアップに伴い、同社の業務は徐々に活気を帯びてきている。第14・四半期は現在の市場予想とほぼ一致している」と述べており、詳しい数字については11月14日に第三・四半期決算で発表される予定です。

さらに、台湾半導体業界全体が成長を続けており、多数の企業が新製品の展開を行っていることも注目されています。業界関係者は、今後の需要に対する期待が高まっていると語っています。これは特にAIや5G、IoTといった新技術の導入が進んでいるためです。

TSMCの業績が続く限り、台湾経済への影響も大きく、今後も国内外からの注目が集まるでしょう。次回の業績発表に向けて、さらなる動向に期待が高まります。