健康

タカラバイオ、誤診作業リスクを減らし、高病原性鳥インフルエンザを判定する遺伝子検査法の開発 - 検査の省力化と迅速な防疫措置に期待:日経バイオテクONLINE

2024-10-04

農研機構とタカラバイオ株式会社は、高病原性鳥インフルエンザの遺伝子検査について、新たなマルチプレックスリアルタイムRT-PCR法を開発しました。この検査法は、従来の検査と同等の特異性を備えているだけでなく、複数の病原体検査を一度に実施できるため、現在使用されている検査法と比べて検査者の作業を半減し、誤診作業のリスクを減少させることができるとされています。さらに、判定に要する時間も大幅に短縮されるため、迅速な反応が求められる防疫対策に非常に有用です。

本検査法に関する試験薬(研究用)は2024年1月4日にタカラバイオ株式会社から販売される予定で、この新技術の導入により、農業分野や畜産業における感染症管理が一層強化されることが期待されています。

最近では、世界的に鳥インフルエンザの影響が増大しており、感染症の早期発見がより重要な課題となっています。この新しい遺伝子検査法は、農業従事者や畜産業者にとって、感染症の流行を未然に防ぐための大きな武器となるでしょう。