プロ野球・楽天を自由契約となることが決まった田中将大投手（34）が12日、仙台市内で取材に応じ、球団に退団を申し入れた理由について「一番はやりがいがない。期待されていないんだな」と語った。

田中投手は今シーズン、成績不振を経て、来季の契約交渉の中で「期待されていない」ことを痛感し、退団を決意したという。来季の目標に向けて「自分の中では来年、今年よりももっとできると思っている」と意気込みを見せた。

また、今後については海外挑戦も視野に入れているとし、「自分がやりたいと思うチームでやりたい。結果を出せているところで勝負に出たい」とコメント。特にメジャーリーグに心惹かれているようで、再度の挑戦がどうなるか注目される。

田中投手は4シーズン前にニューヨーク・ヤンキースから楽天に復帰し、ファンの期待を背負っていたが、ここ数年の成績には苦しんでいた。今年度も投球回数が制限され、チームへの貢献度が低く感じられる中、「自分の中では結果を出さないといけないと常に思っていた」と振り返った。

楽天での最後のシーズンは涙の別れとなる可能性もあるが、選手としてのキャリアを新たな一歩に踏み出す田中投手に注目が集まる。果たして、彼の次の挑戦はどこになるのか。日本中の野球ファンがその行方を見守っている。