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トランプ大統領、バイデン前政権の「無効」な権限を批判 - 日本経済新聞

2025-03-17

著者: 陽斗

【ワシントン=赤木亨】トランプ米大統領は17日、自身のSNSにバイデン前大統領の政治的権限について「無効である」と投稿した。トランプ氏は、バイデン氏が「オートパイロット(任命機能)を利用した」と指摘し、約9年前に自身が関与したことが触れられた背景もあり、強い批判を展開した。

米大統領には、連邦法で有罪となった人物に対して恩赦を与える権限があるが、バイデン氏がその権限について事前の発言を知らなかったことも問題視されている。トランプ氏は自身の家族が2021年1月に起きた米連邦議会襲撃事件への関連を調査していた特別委員会のメンバーに対し、権限の無効性を強調した。

バイデン氏はトランプ氏が議会襲撃の責任を逃れようとするための「報復」を見越し、自身の家族への説明を求める声を上げた。トランプ氏は「バイデン氏は私の意見を無視した」と主張し、バイデン氏が自身の文書に手書きで署名した理由を強調した。

トランプ氏は17日の投稿で、特別委員会のメンバーが「最高レベルの捜査の対象となる」と警告した。就任初日に急報で収集された情報に基づく施策は、全国的な注目を集めている。特に、トランプ氏の見解は、バイデン前政権の政策や決定に対する更なる論争を引き起こす可能性がある。

トランプ氏は、17日の投稿で「最悪の事態が起きるだろう」と予言し、経済や国際情勢に関する自らの強気な立場を示している。彼の支持者たちは、このメッセージを受けてトランプ氏への支持を強化しており、今後の選挙戦に向けて新たな動きが期待される。