世界

トランプ大統領が中国との貿易「セロ税」を提案…次期メルケル首相への影響は?

2025-04-10

著者: 陽斗

トランプ大統領の新たな提案

【ベルリン=工藤幹】トランプ大統領は、中道右派・クリスト教民主同盟(CDU)のフリードリヒ・メルケル次期首相が就任する日、つまり9日に、貿易戦争に関する「セロ税」の提案をすると発表しました。この提案は、アメリカと中国の関税を巡る問題に対して影響を与えるとみられています。

新たな政策への期待と不安

メルケル氏は、トランプ政権の同日決定による相互関税の9日間停止について、アメリカが団結して対応していく成果であると評価しています。「貿易戦争は最終的に双方に損害をもたらす。トランプ大統領も国内で関税政策に直面している」と指摘し、米中間の貿易における関税がなくならなければ「問題は解決できない」と語りました。

メルケル氏の新姿勢

メルケル氏は、9日には兄妹政党のクリスト教社会同盟(CSU)、中道左派・社会民主党(SPD)と連携政権の樹立に向けての協議も進める中、初心に帰った姿勢で臨むとしています。彼女は9月上旬にも新首相に就任予定であり、重要な集会を通じて国民へのメッセージを発信することが期待されています。「トランプ大統領との関わりがどのようになるのか、注目したい」と抱負を述べました。

今後の展望

このような状況下、米国と中国の貿易関係は、ますます注目を集めています。グローバルな観点から見ても、貿易政策が市場に与える影響は測り知れません。新たなリーダーシップのもと、双方が求める解決策が模索される中、果たしてトランプ提案がどのような結果をもたらすのか、今後の動向から目が離せません。