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トランプ氏が言及した看護学生殺害事件、不法移民の男に終身刑

2024-11-21

著者: 裕美

[10日 ロイター] - ミナ南部ジョージア州の上位裁判所は10日、看護学生の女性を殺害したとして、殺人罪で起訴されていた不法移民の男に対し、終身刑を言い渡した。この事件は大統領選でトランプ前大統領が不法移民の問題の一環として言及したことでも注目を集め、再び移民政策の議論に火をつける結果となった。

有罪判決を受けたのはホセ・バイラで、検察によると、同被告は12月12日にジョージア州のレキン・ライリーさん(22)を暴行しようとしたが、抵抗されたため殺害したとされる。ライリーさんはジョージア州アセンズのオーガスタ大学に在学しており、医療分野を志していた。彼女の死は地域社会に衝撃を与え、厳格な移民法を求める声が高まる要因となった。

トランプ氏や共和党の議員たちは、不法移民が多くの凶悪犯罪を引き起こしていると主張し、移民政策の厳格化を訴えている。この事件もその主張の一例として取り上げられている。しかし、専門家は犯罪の本質は移民の有無によるものではなく、社会的な要因や教育機会の不平等に関連していると指摘している。

今回の判決を受けて、州知事は「このような悲劇が二度と起こらないようにするため、私たちの移民政策を見直す必要がある」とコメント。地域住民も厳しい移民審査を望む声が上がる中、今後の政策変更に注目が集まる。