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トランプ氏、「イラン核施設を攻撃する可能性」への考え示す…バイデン大統領の方針は「間違っている」 : 読売新聞

2024-10-05

【ワシントン=田島大志】米国のバイデン大統領がイランの核開発を巡る政策を発表したことを受け、トランプ前大統領が4日、ホワイトハウスでの記者会見で「攻撃する可能性もある」と述べ、バイデン政権の方針を強く批判した。トランプ氏は、バイデン大統領のアプローチが「間違っている」とし、その結果、原油価格が高騰していると指摘。今後もその影響が続く可能性があるため、早急な対応が必要だと強調した。

トランプ氏はさらに、「今でもイラン核施設に攻撃するオプションがある」と警告し、アメリカ国内でのさらなる攻撃が発生する可能性に懸念を示した。これに対し、バイデン政権は現在の立場を維持する意向を示しており、イランとの外交交渉を継続する方針だ。

一方で、国際社会がイランの核開発問題に対して懸念を強めている中、トランプ氏は「あらゆる選択肢を検討すべき」と発言。特にイランが核開発を続ける限り、アメリカの国益を守るための行動が必要であるとする見解を示した。外交問題専門家たちは、今後の米国の行動によっては中東地域における緊張が一層高まる可能性があると警鐘を鳴らしている。バイデン政権の方針転換が求められる中、1月には新たな制裁の発表が予想されている。