トランプ氏の起訴取り下げ 特別捜査官、大統領辞任前に
2024-11-25
著者: 健二
【ワシントン=雄壮智子】トランプ前大統領に対する2件の刑事事件が捜査されており、特別捜査官は25日、主事件の起訴の取り下げを連絡するために申請を行っていた。現職大統領の起訴を控えた司法省の指針を理由とした。このトランプ氏の大統領辞任後に再び起訴する余地を残した。
起訴を取り下げるのは、2021年に起きた連邦議会占拠事件に関連した罪と、政府の機密文書を不正に持ち出した罪の2件。いずれも公判は始まっていない。判事が近く申し立てを取り下げるかどうかを判断する。
トランプ氏はSNSへの投稿で「これらの事件は、私が強制された他の事件と同様に中身が無く、決して提起されるべきではない」と主張し、無罪を訴えている。
次期政権でパイプラインの拡張で公共交通機関に関する連邦の有効無効の連邦職員規程を終了させるために、トランプ氏は声明で「今日の司法省の決定は、トランプ大統領に対する刑法違反の連邦事件を終結させるもので、法の支配にとって重要な勝利だ」と強調した。
トランプ氏は23年8月、連邦議会占拠事件に関連し、被告となった20年大統領選の結果を覆そうとして、連邦裁判所に対して新たに起訴され、重罪を複数避けるために連続大会の承認手続きを妨害する意図を持ったとしている。
特別検察官がこの時期に起訴を取り下げる理由として、最近のトランプ氏の弁護士の発言や法改正の進展が影響しているとされており、連邦政府からの厳しい検察が続いている事実も挙げられている。
トランプ氏が他に抱える刑事事件の状況に注目が集まっている。特に、トランプ氏の2024年の選挙戦にどのような影響を及ぼすのかが大きな焦点となっている。
この動きは、トランプ氏の支持者にとっては期待を持たせるものであり、無罪が立証された場合、彼の政治的な復帰の道が開かれる可能性が高い。