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トランプ氏、ウクライナ特殊部隊のグレネル氏起用へ - 日本経済新聞

2024-11-23

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【ワシントン=共同】リター通信は22日、トランプ次期米大統領がロシアのウクライナ侵攻に対策する特使を新たに設け、グレネル元国家情報長官を起用すると報じた。実際に就任すれば、早期の戦闘終結を模索するトランプ氏の下で重要な役割を担うことになる。

グレネル氏は、トランプ氏と親しい関係にあり、9月にニューヨークで会談した際にも同席した。ロシア軍が配備するウクライナ領の自治区を設定する提案を主導しており、この動きがNATOへの早期加盟に対抗する考えを示している。

グレネル氏は、欧米に精通していることから、トランプ氏の戦略的な方針に基づいて、トランプ政権の政策枠組みの中で彼の立場を強固にする役割を担うことが期待されている。さらに、トランプ氏は特にアメリカ国内の支持を得るため、グレネル氏を介して国際協力を進める方策を検討していると伝えられている。

この動きは、ウクライナ問題における国際的な緊張を緩和する一環として位置づけられ、トランプ氏が政権を復帰させる場合の一つの戦略となりうる。グレネル氏の起用は、トランプ氏の強いリーダーシップを示す大事な決断であり、国際政治において注目される局面である。今後の展開に注目が集まる。