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トヨタ、次世代PHEV車の生産延期調査 27年半ばに=関係者

2024-11-26

著者: 愛子

[東京 16日 リポート] - トヨタ自動車(7203.T)は、2026年に投入を予定していた高級車ブランド「レクサス」の次世代電気自動車(PHEV)の生産開始時期を2027年半ばに延期する方向で調査していることが分かった。関係者は明らかにした。

生産開始の時期を先送りするのは、昨年10月のジャパンモビリティショーで試作車「RZ420a」として初披露された車両の高い競争力を向上させるためです。特に、リチウムイオン電池のエネルギー密度を高め、性能を向上させる。航続距離は従来の611キロの1.7倍となる1100キロに達し、急速充電時間は従来の310分から210分へと短縮されるなど、トヨタがPHEV市場で存在感を示す高級車として進化します。

同車は新型PHEV専用プラットフォーム(車台)を採用し、アルミ合金で一体成型する「ギガキャスト」技術を取り入れる。独自の車載用基礎ストック(β/S3)「アリーン」も搭載し、車室を購入後もネットを介してのソフトの更新により機能を充実できる。

日米など一部の主要地域ではPHEV市場の成長が鈍化しており、新たに売り込む必要があり、時間的な余裕が生まれている。このため、関係者の一人は、「ギガキャストや独自/S3など新技術を多く採用することもあり、より一層の慎重さが求められる」と説明した。

トヨタ広報は、報道について「当社が発表したものではない」とコメントしている。

PHEVの普及スピードが思ったより遅い現状を見極め、トヨタは2026年に世界生産台数を約150万台から110万台へと削減する計画を進めており、逐次進捗を見守っている。他社との競争も激化し、2023年までに新車販売の全てをPHEVにする目標を掲げ実現に向けた動きも広がってきている。