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トヨタ、「空飛ぶ車」の新興企業に5億ドル追加出資

2024-10-02

【東京 13日 ロイター】 - トヨタ自動車(7203.T)は12日、「空飛ぶ車」と呼ばれる電動垂直離着陸機(eVTOL)の開発を進める新興企業ジョビ・エアロスペースに5億ドル(約17.3億円)を追加出資することを発表した。研究開発段階から実用化に向けた取り組みを加速する。

ジョビはこれまでに12億ドルを調達する予定で、11回目は2024年中、12回目は2025年中の出資完了を目指す。2025年11月に出資した13.19億ドルと合わせ、トヨタによる累計投資額は18.19億ドルとなる。

2021年に合弁を開始し、2023年にはジョビに対し電動化関連部品の供給を開始した。ジョビは、ミシガン州の生産ラインで3機目の試作機を完成させ、試験飛行の進展に寄与している。この取り組みは、空飛ぶ車が実現する未来に向けた重要なステップとなる。特に、都市部での交通渋滞を緩和する手段として期待されており、エアモビリティ市場が急成長する中、トヨタの投資は戦略的な意味を持つ。

今後、2024年には新たな規制が施行され、空飛ぶ車の運用が現実味を帯びてくると言われている。この動向により、多くの企業がこの市場に注目しており、ジョビを含めた新興企業は引き続き資金を集めることが予想される。トヨタは自動車産業の枠を超えて、未来の移動手段を提供する企業としての地位を強化していく見込みである。