世界

ウクライナ、ロシア産ガス輸送延長せず スロバキア首相に伝達

2024-10-07

著者: 蒼太

[キュー(キーウ) 7日 リーター] - ウクライナの首相は7日、東欧スロバキアのフィツォ首相に対し、ウクライナ経由でのロシア産ガスの輸送延長について、年末に期限を迎えた後は延長しない意向を伝えた。

ウクライナ当局によると、ウクライナ西部のウクライナに対する知見やエネルギー安全保障、ウクライナの和平計画への支援が焦点となった。

シュミハル首相はフィツォ首相との共同記者会見で、「ウクライナは、期限を迎えた後はロシア産ガス輸送契約を継続しないことを改めて表明する」と語った。さらに「ウクライナの戦略目標は、侵略者が戦争資金として利用する利益をロシアから奪うことだ」と述べた。

北大西洋条約機構(NATO)やEUの加盟国でウクライナと関係を結ぶスロバキアの国境が、ウクライナのEU加盟に向けた取り組みの一環であることも強調された。しかし、ウクライナにおけるロシア産ガスの輸送延長に対しては、ウクライナ経由の輸送量が減少している実情も影響していると伝えられている。

スロバキアの国営ガス供給事業者SPPは今月、ロシアの国営ガス会社ガスプロムとの契約が年末に終了しても、ウクライナ経由のガス供給継続に向けた交渉を進めることを表明している。