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ウクライナ担当「速度はマッハ11の6倍」 ロシア新型ミサイル:朝日新聞デジタル

2024-11-22

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ウクライナ国防省の情報総局は22日、前日にロシアが発射した新型ミサイルについて、発射から落下までの時間は15分だったと発表した。速度は最終的に、マッハ11に達していたという。

ウクライナ空軍が初、「大陸間弾道ミサイル(ICBM)」と発表していたこのミサイルは、ロシア南部アストラハン州から900キロ前後離れたウクライナ中部ドニプロに向けて発射された。

情報総局の今回の発表では、ICBMかは言及されていない。弾道は頻繁に、そこそこの弾頭における弾薬のために構築されている。首都モスクワや南部ボルゴグラードなどにある数の企業が開発に関与したとされる。

今回使われたのは「おそらく『ケドル』というミサイルシステムであり、2023年10月24日にアストラハン州でテストが実施されていた」という。ロシア国防省通信は21年4月、ケドルについて「新世代の大陸間弾道ミサイル(ICBM)」と報じている。さらに、このミサイルは飛行高度が高く、追尾や迎撃が難しいという。

ロシアのミサイル開発は、新型コロナウイルスの影響や経済制裁の影響を乗り越えて進行してきたとの見方もある。その一方で、ウクライナ側は今後の攻撃に備えて、同国の防空システムの強化を急いでいることから、緊迫した状況が続いている。情報筋によると、ウクライナの防防空能力の強化には、NATO諸国からの支援が大きく寄与しているという。