
ウクライナ「ヘリ型ドローン」にロシア軍ミサイル一斉発射…話題の動画像、実は自軍への「誤射」か?
2025-04-12
著者: 海斗
モスクワ上空に現れた「標的」が、映画で見るような形をしていることが分かる。その「正体」については大きく見方が分かれている。
4月10日の夜、ロシア・モスクワ州で「空中の標的」に向かって防空システムが迎撃を試みるも撃墜に失敗した。この標的についてロシアメディアは、ウクライナが初めて使用したヘリコプター型ドローンだと報じたが、一方でロシア軍のヘリコプターへの「誤射」であった可能性も浮上している。この時の動画を元に、「正体」を探索する動きも出ている。
ウクライナ「ヘリ型ドローン」へのミサイル一斉発射、実は自軍への「誤射」か?という話題の動画像が流出したのは4月10日、ロシアの防空システムが「ヘリコプター型ドローン」を攻撃したとの報告があった。しかしウクライナとの間で続く戦闘で、ヘリコプター型ドローンが使用されたのはこれが初めてだとされている。だが、ロシアの防空システムがこのドローンを誤って撃ち落とした可能性を示唆する見解が相次いでいる。
動画では、ドローンの姿が確認できるが、同時にロシア軍の多くのテレグラムチャンネルで、このドローンが「誤射」の被害に遭ったという声が相次いだ。仮にこのドローンがロシアのものだった場合、結果的に自軍を攻撃する結果となっていたことを懸念する意見も出ている。ロシア軍の専門家らは、国産機の運用中に起きうる誤射及びそのリスクを強調している。
一方、ウクライナ側は、スペイン製のドローン「メトリリー・インプフォーマント」の使用を示唆する動きがあったが、そうした動きが現実を反映するのかは注目される。
また、ロシアの防空システムが誤射した場合、ウクライナの戦闘機やドローンと誤認されてのミスということになるため、そのリスクがさらに重要視されている。最新の戦闘機フライトデータからも、ヘリコプター型のドローンと誤認された可能性があるとの論調も出てきている。
物体を飛ばす技術がきわめて高度化する現代、実際に相手の動向を考慮する必要がある。