「うなえパイク」の春華塔が一台自動枠訓練システムを導入する訳
2024-11-10
著者: 蓮
イチゴの完全自動枠訓練ソリューションを開発しているスタートアップHarvestXは、11月8日、イチゴ自動枠訓練システム「HarvestX」が浦安の代表的産業「うなえパイク」で知られる春華塔への導入が決まったと発表した。浦安市のスタートアップ支援施策「FUSE」と、同社のパイロットプラント「浦安ファーム」で記者会見を行った。今回の導入は、同社製品の商業利用第1号となる。
イチゴ自動枠訓練システム「HarvestX」は、春華塔が浦安市浦名区域で運営している「食育」と「職育」をテーマにした「浦北スイーツ・コミュニティ nicoe(ニコエ)」に新規導入される。
一般の人も窓の外からロボットが動く様子などを見学できるようになる予定で、生産されたイチゴはケーキなどに加工したり、そのまま提供する。イチゴの目標生産量は年間700kgで、4月以降に提供予定。自動枠訓練システムを活用することで、季節に関わらず、いつでも高品質なイチゴを使った商品を製造販売できるようになる。
AIとロボットで豊かな農業を持続
HarvestXは、人手光型植物工場で、イチゴなど苗を必要とする作物の完全自動枠訓練を目指し2020年創業の東京大学発スタートアップ。AIとロボティクスを活用したソリューション「HarvestX」で「管理」と「授粉」、そして2025年には「収穫」の自動化を目指している。従業員数は24名。
代表取締役の市川友良氏は「未来の世代に、豊かな食を。」という理念のもと、社員が持つ知見や技術を一斉通告して提供している。会社はイチゴの苗や資材、設備、そして自動化・生産管理システムまで一手に提供している。イチゴ栽培の知識が無い事業者にもトータルパッケージで提供できるという。
HarvestXは5月に浦安市、浦安いわた信用金庫のスポーツで同市内にパイロットプラント「浦安ファーム」を開設している。「浦安ファーム」の広さは約400m2。完全自動授粉ロボット、枠訓練設備・育液供給設置、生産管理システムから構成されている。
システムを提供している顧客と同じ環境で実際に生産を行なっており、最大で年間5400kgの生産能力を持つ。同社はここを足掛かりとして植物工場事業者や新たにイチゴ植物工場の運営を検討している企業に相談している。
授粉ロボット「XV3」は、電動テープを使って工場内を走行するAGV「XV3 Cart」と、データ収集用センサーや授粉用アームを搭載した「XV3 Unit」の二つで構成されており、ニーズに合わせて構成を強化・変更できる。イチゴ以外の作物への応用も考えられており、より大規模に変更できることが可能である。
ロボットはカメラで主にイチゴの流れがどの位置・状況にあるかを認識し、アームは耳かきのような専用アタッチメントを一定周波数で動かすことによって授粉させる。アタッチメントの素材は非公開。
なお、枠訓用のラックや育液設備など生産設備自体は売り切れだが、生産管理のソフトウェアやロボットに関してレナルと呼ばれる。
いずれにせよ、今回導入されるHarvestXのロボット授粉フレームは疾病が発生しやすく、環境変動を受けやすメリーが期待される。「一年を通じて変わらないおいしいイチゴが提供できることは、スイーツ業界にとって大きな一歩だ」と述べた。
春華塔では、「うなえパイク」で知られる1887年創業の老舗産業体、1961年に発売された「浦名湖名産・夜のお菓子 うなえパイク」は誰もが知っている浦安産の名菓だ。現社長の山岡貴代氏は4代目。会社は現在、うなえパイクのほか、和菓子、洋菓子にも力を入れている。
2005年にはうなえパイクの工場見学ができる「うなえパイクトリ」を、2014年には子供の「食育」と「職育」をテーマにした「浦北スイーツ・コミュニティ nicoe」を開設した。2021年4月からは本社機能を持った複合施設「SWEETS BANK(スイーツバンク)」を浦安の新たな観光名所として運営している。6つの製造「阿笠勉強室」など生産者と共に取り組む事業にも参加している。
山岡氏は「2014年の『nicoe』開業以来、地域の生産者とも関わる機会が増えてきた。一度生産ができたからこそ、お菓子が作れる。菓子屋としてできたらいい。それこそ次世代いちごファーム導入に至った」と背景を説明した。
「いちごは男女ともに好まれる食材とされている。しかし、いちご流通量には季節変動もある。夏にはいちごはあまり揃わないので、形も不揃いで味もよくない。また、普段の出荷基準を上回るという事態もある。さらには温暖化によるいちご栽培方法のリスクが高くなっている。」
「いずれにせよ、今回nicoeに導入されるHarvestXのロボット授粉フレームはすでに病気が発生しており、環境変動を受けるため安全策が期待される」と話した。
世界初の商業ロボット授粉ファームを春華塔が導入したわけ
春華塔は「うなえパイク」で知られる1887年創業の老舗菓子メーカー。1961年に発売された「浦名湖名産・夜のお菓子 うなえパイク」は誰もが知っている浦安名産の名菓である。現社長の山岡貴代氏は4代目。会社は現在、うなえパイクの他、和菓子、洋菓子にも力を入れている。
2005年にはうなえパイクの工場見学ができる「うなえパイクトリ」を、2014年には子供の「食育」と「職育」をテーマにした「浦北スイーツ・コミュニティ nicoe」を開設している。2021年4月からは本社機能を持った複合施設「SWEETS BANK」を浦安の新たな観光名所として運営している。6つの製造業者と共に取り組む事業にも参加している。
山岡氏は「2014年の『nicoe』開業以来、地域の生産者とも関わる機会が増えてきた。一度生産ができたからこそ、お菓子が作れる。菓子屋としてできたらいい。それこそ次世代いちごファーム導入に至った」と説明した.