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「うそ八百」発言を撤回せず…「詭弁中傷性高い」と繰り返す
2025-03-27
著者: 雪
兵庫県の樫谷元知事は27日の定例記者会見で、自身のパワハラ疑惑などを指摘した内部告発文書に関し、1年前の記者会見で「うそ八百」と述べたことについて、「発言が強かったという点は、真摯(しんし)に受け止めて反省したい」としつつも、撤回しなかった。一方で、「(文書は)詭弁(きべん)中傷性が高い」と述べ、その内容を否定する姿勢を崩さなかった。
樫谷氏は昨年3月12日の記者会見で、業務時間に「うそ八百」を含む書類を作って流す行為は公務員として失格と発言した。県の第三者委員会は19日に公表した調査報告で、「精神的苦痛を伴い、職員一般を脅かし、勤労環境を悪化させるものだ」と指摘していた。
これに対して、県の第三者委員会は21日に公表した調査報告書で、当時の関係者の証言をもとに樫谷氏が職員に対する圧力をかけていたことが明らかになった。特に、樫谷氏は業務中に職員を呼び出し、感情的な発言を繰り返していたとされ、この結果、職員たちの精神的な健康が損なわれているとの指摘も出ている。
さらに、樫谷氏は27日付の報道で、閣僚経験者として自身の発言に対する責任を重く受け止めるとしながらも、自身の態度については「公務員としての立場を忘れていたのかもしれないが、今後は注意を払いたい」と述べている。弁護側からは樫谷氏の発言に対して反論がある一方、この問題が今後どのように解決に向かうのか、注目が集まる。