ウズラ肉を使った「養鶏ファイグラ」を開発!肉理的に凄いファイグラの代わりに
2024-11-25
著者: 蓮
強制給餌で作り出す「ファイグラ」
ファイグラは、世界三大珍味として有名な食品であり、ガチョウやアヒルに大量の餌を与え、肝臓を肥大させて作ります。
深い旨味と、口の中でとろけるような食感が人々に愛されています。
ストゥーにしたり、パテに加工してパンに塗ったりして食べるのが一般的です。
赤身肉ともよく合い、ファイグラとトリュフをのせて焼いた鶏肉のステーキ「牛肉のロシーニ風」は有名です。
また、テリーヌ(ムース状にした食品を型に入れてオーブンで焼いたりする)にもファイグラが使用されることが多く、これまで幅広い調理法で楽しむことができました。
ファイグラは世界中で食べられてきましたが、主にフランスで生産されており、消費量もダントツです。
さらに、日本はアジア最大のファイグラ消費国であり、様々な料理にファイグラが使われています。
しかし近年、ファイグラを生産する方法が問題視されるようになり、状態が大きく変化していることが指摘されています。
効率的にファイグラを生産するため、大規模農場では、数千のガチョウやアヒルが厳しいケージで育てられています。
ガチョウやアヒルたちは、噴霧される餌を食べ続け、肝臓を肥大化させられます。
この強制給餌の様子を、動物なんかで見たことがある人もいるでしょう。
そのため近年では、いくつかの国で「道徳的に問題のある食品」と見なされ、禁止する国や州が増えてきました。
日本でもファイグラの輸入量は、ここ数十年で90%以上減少するなど、市場に出回らない食品となりつつあります。
そのため、ファイグラに代わる新しい食品を求める声が高まっており、ウズラ肉を利用した「養鶏ファイグラ」が開発されました。ウズラは小さく、飼育も容易なので、持続可能な食材として期待されています。これにより、従来のファイグラが抱える倫理的な問題を改善することができます。
これからの食文化において、ウズラ肉を使ったファイグラは新たなトレンドになるでしょう!食べてみて、その違いを体感してみてはいかがでしょうか?