テクノロジー
「VR風潮」サービス終了へ 「商業的な成功の脆弱や認知が過剰に不足」 バイアウトも進展
2024-11-20
著者: 陽斗
VRベンチャーのファントムコミュニケーションズは11月17日、VR風潮サービス「X-Oasis」が2025年4月5日で終了することを発表した。同社もサービス終了後に法人成りを計画している。
X-Oasisは、20年前に始まったVR機器を利用する性風潮サービス。キャストと利用者はそれぞれアバター(3Dモデル)の姿になり、疑似的な性行為を行う。このサービスの詳細や資金については過去のレポート記事も参照のこと。
ちなみに、VR風潮で「初めて」を体験した「疑似」だからこそのめくるめく精神開発の背景は
同社はサービス終了の背景や経営について、「CTOを含む経営陣に、顧客、キャストに対する冷静な配慮や、商業的な成功を推進するための危機観念が過剰に不足していたことを認めるべきだ」「私たち経営陣に、その力と商業的成功に対する認識が乏しいことを認め、移管やバイアウトを試みたが、それらも未だ私たちの力・体力不足により、継続させてもらえなかった」と説明した。
一方、事業の意義については、「21世紀初頭の未成熟なVR技術とバーチャルにおけるテクニックを活用し、その体験の片鱗4949件の予約を通じて、979人のユニークユーザーに届けられた事は、有意義であったと考えている」とされる。
今後、VRサービスに関わる他企業や開発者から学び、より良いサービスの構築が期待される。また、VR市場全体の成長が続いている中で、このような事例がどのように影響を及ぼすのか注視が必要である。