健康

「網膜成人病」患者への対策が急務、「脳卒中」より対策が十分になり得るが6割超:日本メディカル

2025-04-07

著者: 健二

網膜中心動脈閉塞症(CRAO)は、視野を失う可能性の高い重篤な病気であり、その発症率は年々増加しています。CRAOの患者は、見ることができなくなるリスクが高く、特に高齢者においては、適切な早期診断と治療が不可欠です。あまり知られていないこの疾患ですが、日本では毎年、成人病の一つとして新たに患者が増加しています。

最近の研究によると、神戸市立医療センター中央市民病院の山原俊直医師は「CRAO患者には歯科医からの紹介が多く、年に1人は遭遇する可能性がある」と言及しています。さらに、2025年に開催されるSTROKE2025(期間:2025年4月6日~8日、場所:大津市北区)では、日本網膜動脈閉塞症血管治療研究会(JSVIN)におけるCRAO治療の認識向上を目的とした会議が行われる予定です。

この会議では、CRAO患者への適切な紹介方法が議論され、CRAOに対する対策が脳卒中の対策よりも十分でない場合が多いと指摘されており、これが重要な問題であるとされています。そのため、早急な患者への対応策が求められています。

加えて、隠れた危険因子として糖尿病や高血圧がCRAOのリスクを高めることも知られており、これらの管理が重要です。医療関係者は、CRAOの周知を深めるため、眼科と神経内科の連携が必要です。

山原医師は「CRAOの認識が全国的に普及するように努め、眼科医と脳神経外科医が共にこの疾患への理解を深める必要がある」と述べています。