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王位戦第14局、藤井聡太王が6二手目を封じる…渡辺八段の攻勢に藤井王が我慢の展開

2024-11-15

著者: 陽斗

将棋の最高峰戦である王位戦第14局が、12日、大阪府にある特別合同施設「おにクル」で始まり、藤井聡太王が午後6時16分、6二手を封じて1日目を終えた。

藤井王の12勝11敗で迎えた本局は、従来の角を交換する「角交換」戦法となった。渡辺明八段が12手目に新手の▲14五銀を打ち、周囲に準備していたであろう意図を引き出したことで、藤井王が時間を使わせる形となった。

渡辺八段の攻撃力に対して藤井王がじっくりと対処し、時間の持ち時間は2時間半以上の差が開いている中、会場に駆けつけた現状は先手の馬が手強く、やや優勢な状態で中盤を迎えている。

解説の大石直嗣七段は「渡辺八段が挑戦者らしく毅然とした指し手を繰り出し、藤井王が真向かうことができる将棋となった。現状は先手の馬が耳を押さえつつ中盤に入った」と話した。

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