「物言う株主」に対抗している日産自動車、旧村上ファンド系も大株主に浮上中【ニュースウォッチ】
2024-11-12
著者: 弘
日産自動車が「物言う株主」との対立を深める中、旧村上ファンド系の資本が大株主として浮上してきています。この動きは、急激な業績悪化に対抗するためのリストラ策として、国内外で9000人の人員削減を計画していることとも関連しています。
日産自動車の生産能力は2割減の400万台を目指しており、2024年度に向けての方策が求められています。特に、11月12日の東証市場では、日産株は一時492円(21%)と急騰し、3ヵ月ぶりの高値を記録しました。その後も高値を維持し続け、47円20銭(13%)の上昇を見せていました。
また、日産は2024年7月から9月期の半期報告書で、赤字幅を25%圧縮する計画を明らかにしました。特に、資本効率が高いフィンテック企業と提携を進めており、自社の電动车の生産体制を強化するための動きが期待されています。
日産がこのような施策を進めている背景には、旧村上ファンド系の資本が新たに名乗りをあげていることがあります。これにより、株主総会での発言権が強化され、企業の方針に影響を与えることが懸念されています。市場関係者は今後、この動きがいかに日産自動車の経営に影響を及ぼすかに注目しています。
2024年11月13日付けの経済ニュースでは、製造業における利益が9月中旬で10.4%減少していると報告されています。この状況は、民間需給の冷え込みを招いており、日産自動車としても慎重な経営判断が求められています。
このようなプレッシャーの中、日産は「物言う株主」との対立をどう乗り越えていくのか、引き続き注目が集まります。企業が直面する厳しい市場環境を考えれば、適切な戦略を講じて持続可能な成長を実現することが求められています。