科学

銀色のキマラの異名を持つ、ゴーストシャーク(アズマギンザメ)の新種を発見 - クラパイア

2024-10-06

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新種ゴーストシャークの発見

オーストラリアとニュージーランドの深海で、この海域に生息することが想定される新種のゴーストシャークの一種が発見されました。

ゴーストシャークとは深海に生息するギンザメ目の魚の一種で、シャーク(サメ)の中では珍しく、目が大きく水晶のような美しい体が特徴です。新たに発見された種は、ギンザメ目の中でも特に珍しいものであるとされています。

新種の詳細

今回発見されたのは、ギンザメ目の「アズマギンザメ」という新種で、2024年9月24日に国立水産研究所(NIWA)により発表されました。この種は世界中に分布している唯一のタイプであると考えられていますが、最近の研究によって、近隣の種とは形態的にも異なっていることが明らかになりました。

研究によると、オーストラリアやニュージーランドの近海には「世界的なゴーストシャークの多様性の hotspot」とも呼ばれる場所が多く、今後この地域で新たな発見が期待されています。

発見者とその意義

今回の発見は、ニュージーランド国立海洋育成センターの研究者クリストファー・フィンチ博士によって行われたもので、220年の間に新しく発見されたゴーストシャークが今後の生態系においてどのような役割を果たすかが注目されています。

フィンチ博士は発見した種に「Harriotta avia」という学名を付けました。この「アズマ」は英語で「先祖」を意味し、研究者は自らの祖母に敬意を表してこの名前を付けたと語っています。

生物多様性の重要性

今回の研究は、解説的な発見だけでなく、深海生物の多様性を増加させる重要性が強調されており、追加の種がダイビングや醸造などの方法で見つかる可能性があるとのことです。

この新種は、オーストラリアとニュージーランドの沿岸で発見されており、最大水深2600mまで生息しています。さらに、これらの環境は調査や監視が難しいため、多くの情報は得られていません。

生態系への影響と未来の研究

フィンチ博士は「生態学的研究に対しての関心は高まりつつあるのに、このような海底の生態系に関する理解はまだ不足している」と語り、今後さらなる研究が必要であることを強調しました。

この新しいゴーストシャークは「Australasian Narrow-nosed Spookfish」と呼ばれ、他の種と同じく海底1500mまでの環境に生息しています。今後、この種の生態についてより多くの情報が明らかにされることが期待されています。

美しい深海生物

この新種は、独特の透明感のある体色で、青い光を反射し、特に美しい姿をしています。深海でしか見ることができないこの生物を、多くの人に知ってもらいたいと思います。