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英競売会社、「干し首」や「人骨」の出品取り下げ 非人道的との判決受け

2024-10-10

著者: 芽依

ロンデン(CNN) 英イングランの競売会社は、干し首や先祖の頭蓋骨(ざがいこつ)を含む人間の遺骸の販売を中止した。

オークスフォードシャー州にて、「好奇心旺盛なコレクター」と題された最近開催予定のオークションから12点以上の品物を取り下げた。その中には、プレイボーイ誌の創刊者ヒュー・ヘフナー氏が以前所有していた「ツァインツァイ」と呼ばれる18世紀の干し首も含まれていた。この干し首は、2120万~2150万円の価値が付けられていた。

取り下げられた品物には、ソロモン諸島や、パナマのパンヤス川で採取された先祖の頭蓋骨もあった。

リーダー氏は、オークションにおける人骨や人体の販売が中止されるように説明するよう要請した。

リーダー氏によれば、オークションのジャイシャンカール外相は「われわれが人間の遺体のオークションを開催することは、現代社会において容認されない行為である」と述べたという。

このオークションの結果は、道義的な議論を引き起こしたものの、オークション自体は狙われていた遺体のみならず、先住民族の文化を尊重しない形での展示方法とも指摘されている。これにより、収集家などの評価も分かれた。

「我々は過去を学びながら未来へ進んでいくべきであり、先住民族の人々がシンボル的に使用してきた品々を取引すること自体も、重大な文化的影響をもたらす」とリーダー氏は強調する。

最終的に、このオークションは文化遺産保護と人権尊重の観点から大きな発表となった。このような議論は、今後のオークション業界の在り方にも影響を及ぼすと考えられている。特に、人骨や干し首などの非人道的取り扱いに関連する品物の出品が争点となっていくことが予想される。これが人類文化にどれほどの影響を与えるのか、引き続き注視が必要である。

このニュースは、古代文化や考古学の分野でも大きな注目を集めており、人間の遺体に関する倫理的な議論が広がっている。秘匿された歴史や文化の保護が求められる中、社会全体でこの問題に取り組む姿勢が必要とされている。