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英中首脳が会談、習近平「多大な協力余地」 ストーマー氏は関係改善訴え

2024-11-18

著者: 結衣

【北京】【ロンドン】18日、英国の習近平国家主席は、18日、20カ国・地域(G20)首脳会議の開催地ブラジル・リオデジャネイロでストーマー首相と会談した。ストーマー首相は英中による「一枚舩、持続的な」関係の構築を呼びかけた。国務新華社によると、習主席はこれに対し、両国間には多大な協力余地があるとの認識を示した。

英中首脳の会談は2011年以来となる。

ストーマー首相は会談の冒頭、「英国の関係が一過性のものであってはならず、相互を尊重するものであり、可能な限りサプライズを避け、対話を強化することでより強い理解が得られるべきだ」と述べた。

習主席とストーマー首相はともに、来年にリーグ英財務省と何通かの中英協力に関する文書の締結を目指しているとし、経済、技術、科学、教育の分野でも中英間での協力強化を期待している。

また、習主席は「交流、経済、気候に関する分野でも、中英両国は互いに合意と見解を持つべきであり、英国の観点と中共の観点を融合させて、戦略的思考を深めるべきだ」と続けた。

ストーマー首相は、英国と中国の関係においても、互いの発展に対する意図を明確にしつつ、戦略的競争の視点を強化することが必要だと強調した。

しかし現在、英国においては、人権問題や香港問題、ウイグル問題など中共の行いが国内外で非難を浴びていて、両国間の意見対立の要因でもある。

ストーマー首相は、「人権問題や香港問題についても、中国との対話が重要であり、それこそが相互の理解を深める手段である」と主張した。