科学

「友達」であってもある会社の業績が良い訳 職場での充実した人間関係が生産性を向上させる

2024-10-15

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友達の数、生産性の高いチームのメンバー数、連携を強化する会社の社員数……これらの人数は、進化心理学者のロビン・ダンフォードが発見した「ダンフォード・グラフ」に基づいています。近年、人々は「家族」や「部族(トライブ)」を形成しつつあるのでしょう。

職場の友人関係が業績を向上させる

もはや30年が経過し、調査会社のギャラップは人と人、人と企業などの関係の深さを意味するエンゲージメントに着目した調査を行っています。彼らが使うアンケートには次の設問が含まれています。「あなたは職場に親友がいますか?」。

ギャラップがこの設問をアンケートに入れるのは、同社の経験によれば、答えてくれた人の63%が職場で「社員どうしや社員と会社との絆の深さ」を感じるということに関連しているからです。

「いいえ」と答えた人の割合はわずか23%です。

多様で、生産性が高く、信頼できる従業員を抱えたい企業なら、職場における社会的側面に目を向け、測定の難しい思惟の発見や幸福(セレンディピティ)を呼び起こすような行動を見逃さないように努力すべきです。また,職場において良好な人間関係を築くと、社員のストレスが減少し、メンタルヘルスの向上にも寄与することが報告されています。これにより、退職率の低下や生産性の向上につながる可能性が秘められています。最近の研究では、職場における友人関係が社員のモチベーションを保ち、業務の効率を高めることが明らかになっています。企業がこの点に注目することで、より良い労働環境が構築され、結果的に業績の向上につながることは間違いありません。