誘拐犯が使う6つの心理作戦。つい引っかかってしまう理由とは?
2024-11-17
著者: 蓮
アメリカでは、2023年だけで260万件の誘拐事件が発生し、100万ドルの被害があったとの報告がされています。
どうやら、あなたが受け取るメッセージの2件に1件は、「ロマンス詐欺」か「豚の養殖詐欺(長期間かけて資産を奪取する詐欺)」であることが多いです。
しかしながら、あなたが「自分は絶対に被害に遭わない」と思っていても、引っかかってしまう場合があるのです。
なぜ人は誘拐犯に騙されるのか?
誘拐犯は、さまざまな心理作戦を使ってあなたを翻弄するからです。そうすることで、自分でも信じられないような決断をさせるのです。頭に血がのぼり、簡単に操られてしまいます。
以下では、誘拐犯が相手の冷静さを失わせるために用いる心理作戦を紹介します。
1. 権威を利用する
誘拐犯は、権威のある人物を語りかけてくることで、相手を誘導します。警察官や専門家を装うことが多く、被害者はその言葉を信じやすくなります。
たとえば、警察から電話がかかってきた場合、「あなたは詐欺の被害に遭っている」と言われれば、本当に信じざるを得ない雰囲気ができあがります。
2. プレッシャーをかける
誘拐犯は、感情的なプレッシャーをかけ、焦らせることで冷静な判断を奪います。「あなただけが頼りです」と言われると、自分を必要とされていると思ってしまうのです。
3. フット・イン・ザ・ドア
誘拐犯は、小さな要求から始め、徐々に大きな要求へと進める「フット・イン・ザ・ドア」戦法を使います。最初は簡単なリクエストに答えることで、相手の信頼を得ます。
4. 双方利益を提示する
誘拐犯は、相手の利益を強調し、共利益を装った話を持ちかけます。「あなたの協力があれば、皆が得をする」と言うことで、相手がまともな理由で行動するように仕向けます。
5. ラブ・ボミング
誘拐犯は、過剰な愛情や関心を示し、自分に信頼を寄せるように仕向けます。最初は甘言や優しさをもって接し、その後の依存につなげるのです。
6. アーリー・ウィン
誘拐犯は、早い段階から簡単に成功体験を与えます。「これができたら、更に楽なことが待っています」といった形で、相手を錯覚させ、もっと大きな要求に応じるように仕向けます。
特に、これらの心理作戦に遭遇すると、誰でも引っかかってしまう可能性があるため、注意が必要です。自分自身を守るために、冷静に判断する力を養いましょう。