元寇の沈没船を発見!長崎沖で3隻の短刀や陶器も出土

2024-10-11

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長崎県松浦市の松浦海底遺跡で、元寇時代の沈没船とされる船の一部が確認されました。船体からは木材が見つかり、調査を進めていた市教育委員会は11日に、元寇(蒙古襲来)に関連する沈没船は確定したと発表しました。同じ場所からは、短刀や陶器類も出土しています。

発見場所は、松浦の南端に位置する「松浦海底遺跡」です。元寇の船は2度目に襲来した1281年の「弘安の役」での古戦場跡であり、2011年には1隻、15年には2隻の元寇船が確認されています。

市教育委員会は昨年10月に実施した発掘調査で、2隻の南側にある50メートルの最大水深18メートルの地点から、船体を構成する木材や、側面の外板として用いられる5メートルの木製の構造物を発見しました。

この発見によって、元寇時代の海上戦の実態や、当時の船舶技術についての理解が深まることが期待されています。さらに、この地域は、元寇以外にも多くの歴史的事象が絡んでいるため、今後の研究が待たれます。