科学

月曜日のサウナで「うつ病リスクが低下し、幸福度が高まる」と判明

2025-03-31

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サウナの健康効果とは?

サウナは今から約2000年前、寒冷な北欧の国フィンランドで誕生しました。

今日、サウナ文化は世界に広まり、日本でもスパ施設やサウナを楽しむ人が増えています。特に、サウナは心身に良い影響を与えることが多くの研究で示されています。

最新の研究によると、サウナ入浴は心血管系に良い影響を及ぼし、痛みやストレスを和らげる可能性が指摘されています。しかし、サウナの科学的研究は比較的少なく、その多くがフィンランドの単一集団を対象としています。

この研究では、スウェーデン北部のノールボッテン県とフィンランドのパーステラ県の住民を対象に調査を実施しました。

971人にアンケート調査を行ったところ、その中で「月1回以上サウナに入る」と回答した人は641人(全体の66%)でした。このサウナ利用者と、まったく利用しない人とを比較した結果、実際に健康や幸福度に顕著な違いが見られました。

サウナ利用者は運動習慣があり、喫煙率が低く、健康的な生活スタイルを持っている傾向が明らかになりました。

また、相対的評価の比較を行った結果、サウナ利用者は気分の安定性が高く、幸福感も強いことがわかりました。

特に「月に1~4回サウナに入る人」が最も高い幸福感とエネルギーを示しました。これに対して、月に5回以上サウナを利用する人は、逆に幸福度のスコアが中程度の利用者よりも低い傾向にありました。

つまり、サウナは過剰に利用するのではなく、適度な利用が健康や幸福感において重要だと言えるでしょう。また、サウナの適切な使用頻度は週に1回から4回であり、この頻度で健康効果が高まることが考えられます。

さらに、サウナのスタイルとしては、1回におよそ15~20分の滞在で、温度は60~80℃のサウナを利用する人が多く、冷水浴を併用する人は少数派でした。